99%のもやもやと1%のスッキリ

〔モデル 29才 女性〕
近江神宮
かつて和歌がコミュニケーションの手段であった頃、「神」にかかる枕詞は「ちはやふる」であったそうな。八百万の神々と共に暮らすことを忘れ、そうした雅な趣味を持たない私にとって、それと同じくらいの重みを持つ言葉は「スッキリ」である。

大体ねえ、スッキリしないことが多すぎるんだよ、世の中は。
事ある毎に私の事を物欲しそうに、舐めるように見る上司とか。
陰に回ってはヒソヒソと他人の事をディスるしか能のない同僚とか。
こいつら、しかもなんか徒党を組みだそうとするから始末が悪い。
一体全体、こいつらの「目的は何なのだ」?!
いやマジで意味わかんないし。

「御意。」
そんな私の従業員食堂での愚痴とも独り言とも区別できない呟きに、古めかしい口調で反応したのは変わり者として認識されている私よりも、さらに一回り変わり者と認識されているBC30子先輩であった。
「御意に御座います。」
そういうと先輩は深々と私に向かって頭を下げた。
それが、あまりにも私の溜飲を少しばかり下げるには見事なお辞儀であったので、思わず私は笑い出した。

「まあ、でもねえ、そんな遍く存在するモヤモヤもほんのわずかなスッキリの価値を際立たせるために存在するんだ、と思うしかねえべや。」
そういうと、先輩は見たこともない小さなスティックを取り出して封を切り、その中身をクイっと飲んだ。
「何です?それ?」
私は気になって問う。
「昨日、寝しなに飲み忘れた。。私のスッキリのもと。」

確かに、この人がサプリメントに詳しいという事は知ってたけど実際に飲むのを見るのは初めてだったので私は更に詳しく聞こうとしたが、あいにく昼休みはもうすぐ終りで私はあのモヤモヤとした空気が渦巻く部屋に戻らなければならなかった。
だから先輩が、
「スッキリの源は体調、引いては感覚にあるわね。」と言って更に
「まあ、気軽に試してみたら。私これのサイト運営してるから。詳しい事はそこに書いてあるし。」
とサイトのURLを私に渡してくれた時は、本当に嬉しかったのだ。

どうすれば、追求できるのか?私のこのスッキリ道を。
その問いに一つの方向性がはじめて示された気がして。

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